ハワイのCO2濃度急上昇、初の400ppm超

 【ワシントン=中島達雄】米海洋大気局(NOAA)は10日、米ハワイ島のマウナロア観測所で50年以上前から計測している二酸化炭素(CO2)濃度が、9日に初めて1日平均で400ppm(1000ppmが0・1%)を超えたと発表した。
 CO2は地球温暖化に影響を及ぼす温室効果ガスの一種。19世紀の産業革命以前の80万年間は、世界平均で180~280ppmの範囲だったと推定されている。1958年、ハワイでの観測開始時は315ppmだったが、この数十年間で急上昇したことになる。
 濃度の上昇幅も大きくなり、1950年代後半は毎年0・7ppmだったのが、最近10年間では毎年2・1ppmになっている。
(2013年5月11日11時30分  読売新聞)